午前5時 起床。 ついにこの日が来た。 雨。 (T△T) 夜中何度か雨の音で目が覚めて、川の水が増えてないか確認しに行ったりもしたけど、 どうやら増水の心配はなさそうだ。 逆に河原は地面に水が溜まることはないので、テントが浸水心配もない。 増水さえしなければ、雨の日はむしろ河原は快適かもしれない。 とはいえやっぱり雨は困る。 このまま降りつづけるようだったら、今日の移動は予定より短めにする必要がありそうだ。 今日は悠長にコーヒーを淹れてる場合じゃなさそうなので、 とりあえずテントを残したまま中をすべて片付ける。 あとは雨のやみ間をみて、一気にテントを片付ける。 河原にいても、増水の可能性があって危険なだけなので、 早々に荷支度をすませ、最寄りの道の駅に逃げ込む事に。 昨日酒を酌み交した"仲間"に、別れを告げる。 今日の目標は足摺岬… だが、如何せんこの雨模様。 焦らず、急がず、無理はせず。 今日は自然(天気)と共存しながら過ごす一日としよう。 長い旅だし、たまにはこんな日もあっていいじゃない♪ というわけで6日目、出発進行!! ↑雨でどことなくご機嫌にも見えるカエル。そりゃぁお前は雨のほうががいいかもな。
小降りの雨が降り続く中、レインスーツにブーツカバー、雨用手袋を身にまとい、 バッグ類にもレインカバーの上からドカシーで包む万全な雨対策をひく。 いざ出陣! …といわんばかりに出発したはいいけど、 走り出した途端に雨が止みはじめ、 最初の目的地、道の駅「あぐり窪川」についた頃には、雨はすっかりあがっていた。 笑 まぁ、そうはいっても今日は一日雨の予報なので、 そのまま雨Ver.で行くことにする。 それより何より問題は、今日の予定を組みつつ朝食をとるつもりで寄った道の駅が、 まだ開いていないこと。 笑 仕方なく…というか、実は都合よく、雨もあがっていることなので、 今のうちに距離を稼ぐことにする。R56をひたすら南へ。 飯の食えそうなところを探すとする。 午前8時半 そのまま雨は降り出すこともなく、順調にR56を行く。 地図ではしばらく道の駅はなさそうだっんじゃけど、 とりあえず走りつづけているとR56沿いに道の駅「ビオスおがた」を発見。 雨がやんで、気温の上昇とともに、さっきまで降ってた雨が凄い勢いで蒸し返してくる。 早いことこの蒸れ蒸れな雨Ver.の装備を解除したいのもあってここで朝食をとることにする。 ここは海浜公園の一角が道の駅となっているという感じで、 駐車場にはいたるところにSUV車と、サーフボードを手に持ち、綺麗に焼けた男女がいる。 公園内はさっきまで降っていた雨の水滴で、なにやらキラキラと美しい。 そして注目すべきはこれだけではない。 道の駅で買った朝食用の巻き寿司セット!! なんとこの量で250円!! なかなか食べ応えがある。 笑。 ここで小一時間、記録をつけながら、今一度今日のルートについてよく考える。 朝出発した段階では、足摺の少し先か、あるいは少し手前で 温泉にゆっくり浸かり、安いホテルを探そうかと思っていたのだけど… 空の様子も割といいので、このまま行ける所まで行くことにする。 それにしても、さっきまでの雨が水蒸気になって上がってくるのが 見えるかと思うくらいに、蒸し暑い!! さすがにレインスーツの中もサウナ状態になっているので、 イチかバチか脱いで走ることにする。
午前10時半海沿いの道を行く。 R32通称:足摺サニーロード。 は、いいけどいかんせんこの曇天。 今日に限ってはさすがのサニーロードもクラウディロードってところだね。(´ω`)笑。 それでも、遠く海上は綺麗に晴れ渡っている。 この様子だと、足摺岬に近づくにつれて、天気も良くなっていくんじゃねぇか(≧∀≦)!? よーし、このまま一気に足摺まで〜!! …とはいかなかった。 "やはり" と言うべきなほどお決まりだけど… はい、打たれましたとも。 ざぁぁぁああああああ!っと。 かなりの通り雨にね(=∀=;) でもそこは学習能力の見せ所( ̄∀ ̄)b 今回、荷物はレインカバーの上からドカシーで包んだ状態で、 レインスーツ類もすぐに着れるようにカバンの外に結びつけておいたけぇ、 最初の3滴くらいで反応してすぐさま雨ver.に変身。 完璧に無事だったさね(´∀`)♪ とまぁそんなこんなでバタバタしつつ、 午前11時15分頃 足摺岬に到着。 って… あぢぃぃぃいいぃぃ(=□=;;;);; なんか知らんけど、異様なまでの晴天。 さっきまでの雨はいずこへ!!?? 大急ぎでレインスーツを脱ぎ捨て、溜まった水滴をはらう。 ガンガンに照らす太陽の光に、レインスーツの水滴が美しい。 ぶっきー:「で? ここはどこのスタジオだい? あの綺麗な青空の背景は、どこの大道具さんが作ったんだい?? …え? 本物?? 記念撮影用のセットじゃなくて!?」 …って思うくらい、(フリが長い 笑) 四国の最南端は、さっきまでの曇天を一掃した青空。 やっぱり日ごろの行いだろうね〜♪(エ? そんなこんなで、四国の最南端、足摺岬を堪能。 ずーっと先まで広がる太平洋… もし、このずーっと先が見えたら、誰が(どこの国の人が)見えるのだろう?? とかしょうもないことを考えつつ、相棒とともに海を眺める。 そして海に癒された後バイクに戻る時に… カキ氷をねだる相棒。笑 かえる:「あぢぃ〜!!カキ氷買ってくれ〜!!」 確かにさっきまでの雨とはうって変わっての強い日差しに、 その暑さは半端じゃない。が、 ぶっきー:「もうすぐお昼ご飯だから我慢しなさい。」 笑 というわけで、次はお昼ご飯といこう。 時間的には少し遅くなるけど、足摺からならR321(サニーロード)を一気に北へ行ったとこ、 道の駅「すくも」では、なにやらおいしい海鮮が食べられるという話。 となると、そりゃぁ行くしかないでしょ〜(´∀`)♪ ってことで、お昼は道の駅「すくも」に決定☆ 天気も回復したわけだし、一気に… …ん?(=∀=)…まさか… さっき(足摺に到着した時)の感じ的に…晴れてるのは足摺だけなのか? 慌てて振り返って北の空を見る。 あちゃぁ( ̄∀ ̄;) 猛烈に怪しい。 仕方ないのでいったん収めかけた雨装備を、 再び取りやすい位置に結びつけて出発。
予想通り。 走りだしてまもなく雨が落ち始め、時折かなり強く降る始末。 ほんとにさっきの足摺の背景はセットだったんじゃね!? とか思い返しながら走る。 午後12時半前 R321はとっても走りやすく、心地よい。(晴れてれば、おそらく 笑) このまま一気にすくもまで行けば、思いの外早く到着するかも。 と、おもったんじゃが… さっきまでの雨で、神経使って走っていたのと、 R321があまりに走りやすいのが相まって、 猛烈に眠たさがこみ上げてくる。 走りつづければ道の駅「すくも」までは、 もう30分もかからないだろうというところなんだけど、眠気がピークに… さすがにもうヤバイだろ(^∀^;)ってところまで来たタイミングで、 うまい具合にあったのは道の駅「大月」 いや、まっことナイスタイミング!! すぐさまバイクを停め、休憩することにする。 雨もこのあたりではあまり降ってないのか、道も乾いているようなので、 レインスーツを片付けたり、濡れたヘルメットを拭いたりしてからベンチに腰をかける。 眠たいときは我慢せずに10分ほど仮眠を取るのが一番。 先へ進みたい気持ちもあるが、無理は禁物。 焦らず急がずがこの旅のテーマなもので。 ということで、ちょっとおやすみ… と、目を閉じようとした瞬間。 ぶっきーの目にチラリと飛び込んできたもの。 「道の駅おおつき限定 おおつきソフト」 … ぶっきー:「お、そうだ! 眠いのは頭に糖分が回ってないからに違いない( ̄∀ ̄)! こういう時はソフトクリームなんかを食べるに限るんだよね… …おーっと!こんな所に偶然、道の駅限定のソフトクリームがあるじゃないか〜!! これは、眠気解消のために食べておくしかないなぁ(;´∀`)ノ!!」 というわけで、またしても長い前フリで… いただきます。 ←さっきカエルのおねだりを我慢させた自分を正当化。 笑 う〜ん、デリシャス。 笑 クリームの濃さで言えば、さすがに姫鶴平で食べたのにはかなわんけど、 ソフトクリームの上にかけられた柑橘系のソースがなんともさっぱりしていておいしい。 なにより、眠たくなってほんわかと温まった体に、冷たさがシャキッと効く。 とどめにブラックコーヒーを飲んで、再び出発することにする。
午後1時 道の駅「すくも」に到着。 途中みちくさを食った(いや、食ったのはソフトクリームか 笑)ので、 かなり遅めの到着だ。 目的はもちろん「うに丼」 一年以上前に、島根県は浜田の「四季亭」というところでも、 うに丼を食べたことがあるけど、 あの贅沢さはやっぱり長旅のご褒美としてしか手が出ないもんでね 笑。 道の駅「すくも」は、小さめな店がいくつか軒を連ねている形になっていて。 どの店が噂の「うに丼」を出す店か分からない。 仕方ないので、外からチラッと中を見て歩いて店を選ぶ。 その中の一つに、店内にいけすがあり、 みるからに海鮮が美味そうな店があるので、その店に入ることにする。 すると、ありましたとも うに丼 1400円ナリ!!! 間違いなくうまいうに丼が出てくる! 1400円はきっとお得に違いない!! と、思ったんじゃけど… ふいに、昨日も昼飯にカツオのたたきで贅沢をしたこと、 さっきおおつきでソフトクリームを食べたこと、 そんな事が頭をよぎり、貧乏魂が目を覚ます。 ぶっきー:「えっと…刺身定食ください。」 ほんとはうに丼食べたかったんじゃけどね、 じゃけど、これほどまでに新鮮なものなら、うにじゃなくても美味いはず!! とはいえ、刺身定食も1000円。 これはこれで、なかなかの贅沢なわけで。 お味はというと…文句なし。 これだけの新鮮さがあって、美味くないはずがないのは当然だけど 笑。 なにより嬉しかったのが、定食の汁物としてついてきた味噌汁! 鯛のあらでだしをとっていて、この上ない美味さ。 これで1000円ならお買い得だと思う。 遅めの昼飯に腹もへっていたので、あっという間に定食を食べ尽くす。 おなかもいい具合に膨れ、のんびりと旅の記録をつけていると、 厨房から店のおじさんが器を持って登場。 どうするのかと思って見ていると、なんとおじさん、 おもむろにいけすに手を突っ込み…… 取り出すはウニ!! それも一つではなく、ウニ! ウニ!! ウニ!!!!笑 出るわ出るわであっという間に山盛りのウニ!! あれがそのままうに丼になるのかと思うと… うに丼にしとけばよかった〜Σ(T□T)!! 午後2時 ともあれ、美味い昼飯に満足して、記録もつけ終わったので出発することにする。 体の疲労感も考えて、今日は早めにキャンプをはり、 今日走るつもりだった分を明日に回して、 今日以降一日予定を遅らせて進めることにする。 今日のキャンプ地は… 未定。 笑 R56沿いで丁度よさそうなところを探すとしよう。 そういえば今日は朝から腹の調子がイマイチ(^^;) 放っておいて悪化してもいやなので、正露丸のお世話になることに。 正露丸はほんとに良く効く。 キャンプの時は、どうしても衛生上あまりいい状態ではなくなるので、 おなかの強い弱いを問わず、正露丸は持っていくべきだね。
午後3時半 キャンプ場に到着。 すくもを出発するときに、ある程度めぼしはつけておいた、 R56沿いの南レク大森山キャンプ場。 かなり早めだけど、スーパーまでの場所なども考えるといい位置にあったので 早々に寝床を構える。 今日は洗濯やら、ゆっくり風呂に入ったりやらしたいしね。 ちなみに、このキャンプ場はテント一張り200円 小さめのテントなら二張り分くらいのスペースに小さく区切られたサイトが 階段状に並んでいて、各サイトにはベンチがある。 使い勝手がよくて、一人〜一家族程度の少人数グループにはもってこいなキャンプ場。 テントを張って、不必要な荷物を中にしまうと早速R56を5,6分ほど西へ御庄の町を目指す。 一見大体のお店は揃っていそうな町並みだけど、意外にもコインランドリーがない。 散々探し回って、町の人にも聞いてみるが、近所にはないとのこと。 Tシャツもタオルも、全部汚れ物になっているのに…ピンチ!! おまけに銭湯や温泉も、少し離れたところにしかないらしい。 仕方ないので、今日もキャンプ場のシャワー(100円)で我慢することに。 散々走り回って、洗濯もできず、風呂にも入れず。 ただ、晩飯の買い物ではいいものが見つかった(≧∀≦)!! 道の駅「みしょうMIC」で見つけた、産直のアジの一夜干し一枚70円!! …写真はカマスだけど 笑 メッチャ美味そう!! 贅沢にも直火で焼いて、今夜はこれで一杯やるとしよう。(´∀`)♪ そんなこんなで、町じゅうをぐるぐる走り回っていたらかなり遅くなってしまい。 早くキャンプを張った意味がなくなりつつある午後7時。 晩飯の食材とお酒をもってキャンプ場に帰宅。 直火禁止とはどこにも書かれていなかったけど、 サイトの地面に焦げた跡が無かったので、 さっき買い物ついでに100均で買ってきた敷物を敷く。 敷物といっても、彼らは元はといえばオーブントースター用の受け皿と蒸し器だったりする 笑 こんなときの応用力も、日を追うごとについてくる。 あーでもない、こうでもないと、目の前の問題点の解決法を思案する。 解けなきゃ晩飯にもありつけない。そんな環境もキャンプの醍醐味といえるんだろう。 今の時代動くバイクと体さえあればなんとでもなるもんだけどね。 火を熾す段でも、雨のせいで薪が湿っていて上手く火が熾せないかと思ったけど、余裕だった。 なぜかと言うと、大きな薪は炊事場から乾いたものを拝借したから。笑 ちゃんと管理されてたり、人の多いキャンプ場はこんな風に薪が集めてある場合も少なくない。 200円払う価値はそれなりにあるってわけだ。 ストーブとコッフェルでご飯を炊き、直火で魚をあぶる。 手にはビール… なんという贅沢な暮らし。 火はいい感じに熾り、次第にご飯が炊けるイイ匂いがする。 今日はかなり成功の予感。 ご飯が焦げ始める絶妙なタイミングをみるために、 一時だけ鼻に神経を集中させないといけないけど、 その手間さえ怠らなければ、ご飯はおおかた上手く炊けることも分かってきた。 ここまできたらちょっと胸を張って、 キャンパーの仲間入りかな!?なんてほくそえみながら… 笑 そんなこんなで、晩飯完成!! ご飯も、ちょっと水が多かったかとも思うけど、炊き上がりとしては完璧! あまりに上手く炊けたので、レトルトの中華丼を温めて中華丼を作る。 一夜干しもすごくいい焼け具合(≧∀≦)!! やっぱり直火はわけが違うぜ☆☆ あまりに美味いもんで、あっという間に食べてしまった。 午後10時半 さっきまでの曇り具合も一転、星が綺麗に見えてきた。 この様子だと明日は晴れるかな!? 少し早いが、眠りにつくとする。 午前未明 雨の音で目が覚める。 かなり降っているが大丈夫か!? 昨日とはうってかわって、しっかりした地面のキャンプサイト。 浸水が不安なので、テント内の荷物をすべて銀マットの上に配す。 これでおそらく大丈夫。 明日までにやんでくれることを願いつつ、再び夢の中へ。 やっぱりキャンパーにとって雨は宿敵だ。 ほんと、明日は晴れてほしいな。
走行距離262.5km 宿泊地南レク大森山キャンプ場 (南宇和郡愛南町): 200円/一人 入った温泉なし 使ったお金4131円