午前６時　起床
雨こそ降ってないものの、今にも最初の一滴が落ちてきそうな空だ。
とりあえず昨日の雨による浸水被害は無く、わりかしぐっすりと寝れた。

まずは顔を洗って、お湯を沸かす。
コッフェルやストーブの使い方も慣れてきて、
それなりにキャンパーらしい手つきになってきた。
コーヒーはちょっとした風情を楽しむため、インスタントではなくドリップで。笑
荷物の質量的にはお湯に溶くインスタントコーヒーのほうが小さいし、
コスト的にも安いかも？？

でも、やっぱりドリップで　笑

あのコーヒーの良い香りに包まれつつ、最後の一滴が落ちるまでオアズケな感じが
たまらなく好きなもんで。　笑

今回はわざわざ紙フィルターやらステンレス製の折りたたみドリッパーなんかをもってきたけど、
今の時代一杯ずつ個包装になったドリップ式のコーヒーもコンビニで簡単に買える。
…ということに気付いたのは旅に出てからの話でなわけで。
これを上手く必要分だけ買い足していけば、
コスト的にも持ち運び面積的にもあまり変わらないだろうし、
次回からはコーヒーは現地調達だな。

なんて思いながらコーヒーが落ちるのを待っていると…

雨。

コーヒーの最後の一滴より先に落ちてきやがった。

仕方ないからテントにこもって、コーヒー片手に旅の記録をとりながら、
雨がやむのを待つ。
まぁこの空の様子だと、すぐやむに違いない。


午前８時
案の定、雨はやんだ。
とはいっても、完全にではなく、霧雨が降ったりやんだり…
だけど時折急激に晴れ上がったり…（＾＾;）
なんだか良く分からない天気。
まぁでも霧雨なので走る分にはあまり問題ない。
荷物をささっと片付けてキャンプ場をでて、
ひとまず道の駅まで行くことに。


午前９時30分
道の駅「みしょうMIC」でのんびり。
冷房の効いた休憩室に入ったが最後…

もう出たくない(~∇、~；)　笑

旅の記録を付けたり、今日のルートを選んだりしていると、
なぜかそこにいた若夫婦の赤ちゃんに気に入られてしまう。
テーブルの上をハイハイで近付いてきて、目の前に座ってじっとこっちを眺めて。
さらに近寄ってくる。
まぁなんと可愛いこと(〃∇〃)癒されるわ〜♪
実は旅の記録がかなり溜まっていたこともあって、
小一時間ほど休憩室に長居ってしまった。

まぁ、今日はそんなに走る予定もなくR56を北へ行ったあと、
R197で佐田岬から大分へ渡るだけの予定だし、のんびりいきましょうや♪
なノリでここから再出発。

午前10時30分
R56をひた走る。
着替えも全滅状態。
お風呂も昨日、一昨日とシャワーのみ。
ってことで、かなりキャンパーらしい（？）不衛生さを極めつつあるσ（＾◇＾;）
Ｔシャツも全部洗濯したいし、ゆっくり風呂にも浸かりたいし。
ということで、どう考えてもシャツが足りない（＾＾;）

まぁ、この先もきっと同じような状態が続くと思われるので、
御庄の町にあるスーパーで、Ｔシャツを一枚買い足すことに。
ほんとに暑いし、通気性と発汗性、それにコストを考えると…

はい、Ｔシャツというより下着のシャツ。(≧∇≦)/
黒色の半そでインナー300円ﾅﾘ　　笑
夏にはオススメですよ！！　
人前でシャツ一枚になるとチ○ビが目立つこと間違いなしですけど　爆

さて、そんなシャツを握り締めて、道はＲ56（宿毛街道）。
北へ、北へ。お昼をめどに宇和島の辺りを目指す。
目標は温泉と、コインランドリー。
そうつまり、コインランドリーに洗濯物を突っ込んで、温泉に行ってくるという作戦。
時間の有効利用こそ、キャンプを存分に楽しむ為の第一歩☆
なんてえらそうな事を言ってみる。

…のは口だけで。　笑
早速気になる場所を発見。

「リアス式海岸の静かな風景と渦潮が印象的」（ツーリングマップル談）な…

由良半島。

吸い寄せられるように寄り道　笑
道はそれほど良く無く、クネクネと山を見たり、海を見たり。

でもまぁ、なんと綺麗な海。
それから、漁港と漁船と町並みが見事に一致した風景。
同じ日本の海岸沿いでも、自分の住んでいる町とはまた一線を画した世界。
そのあまりののどかさに、自分のバイクのエンジン音がいつもより大きく聞こえる気さえする。

だんだんその音の騒がしさが場違いな感覚を覚えたので、
バイクを停めて、その綺麗な海を少し写真に納めたら、そそくさと元の道を戻ることに。



寄り道した分かなり時間を遅らせながらも、道は再びＲ56へ戻り、北へ。
由良半島の付け根から10分ほど走ったくらいか、媛５との分岐を過ぎたあたりに、
「津島やすらぎの里」という温泉複合施設らしきものを発見！！

だけど、駐車場が混み合ってるところを見ると、あまりゆっくりは浸かれそうに無い…
しかも周囲にコインランドリーがなさそうなので、パスすることに。
そこからさらに走り、宇和島市内に近づくと、今度はコインランドリーを発見！！
た、今度は温泉が無い。

午後1時
結局そうこうしてる間に辿り着いたのは、宇和島の街中を少し行き過ぎた辺り、
媛57を少し入ったところにある「クアライフ」という温泉。

…温泉！？

いや、銭湯です。
施設としては、ホテルとスポーツクラブの施設が併設されているというもの。
プールで泳いだ人が、ちょっと入って帰るお風呂といったところ。
はっきり言って…「津島やすらぎの里」に行っとくべきだった（＾＾;）

とはいえ、ここには大きなメリットが！！
なんと道を挟んで斜め向かいにコインランドリー♪
これはほんとに助かる！

木陰にバイクを停めて、洗濯物を持って向かいのコインランドリーに。
洗濯物を放り込んで、ついでに着ているＴシャツを
その場で脱いで入れて洗濯をスタートさせる。
それから汗を拭いて新品のシャツを着る。
汗が出ないうちに温泉へGO= ((((( *≧∇)ノ♪　笑

これで洗濯状況全回復　笑
おまけに風呂はほぼ貸切状態。
水風呂で全身をクールダウンしたり、のんびり湯に浸かったり。
体中の汚れを洗い流して、気分的にも全回復。
温泉ではないけど、これはこれでいい♪
ただ、ホテルの施設だけに、料金が630円というのは少し頂けない。

風呂を上がると、再びコインランドリーへ。
今度は洗濯物を乾燥機に放り込んで、昼飯を探すことに。
ここ数日、贅沢を極めたようなご当地のうまいものを食べて、
今日になって食べたくなったもの…

普通のファストフード。
なんか、急にどこでも食えるものが食べたくなったわけで。笑
旅を始めて、水分は余分なほどにガブガブ飲んでるけど、
夏バテ知らずなのは自分の体の強さからなんだろうか？
食欲はいっこうに落ちず、むしろ正しい時間に3食の飯を食べる分、
腹時計が正確に機能しているようにも思える。

そんなこんなで、今日のお昼はモスバーガー。
普段の生活でファストフードはあまり食べる機会がないので
逆に新鮮で、地味にうまい。　笑

昼飯を食い終わったなら、洗濯物を取り込んでR56をさらに北へ、
そこから媛25〜R197とつないで佐田岬を目指す。

午後4時30分
完全に予定より遅れている（￣∀￣;）ﾅｾﾞ？？
自分的には風呂といい洗濯といい、
予定通りの完璧な時間配分で走っているはずなのに…
って、良く考えたら由良半島で道草食ったんだった（´▽｀；）
まさに道草食べ過ぎておなか一杯♪　笑

まぁ、遅れてはいるけど、ここまで来て、
佐田岬灯台を見ずに大分に渡るわけも無く。
R197（佐田岬メロディーライン）をどんどん進む。
途中、景色の綺麗そうな道の駅「瀬戸農業公園」に停車。
押している時間に多少慌て気味の自分にお茶タイムを入れることで軽く制御。
急いで旅しても、何の特にもならんしね（＾＾）
慌てない、慌てない。一休み、一休み……しすぎ？　笑

佐田岬メロディーラインは、噂どおりかなりいい景色＆走りやすさ。
一気に今日乗る予定のフェリーが出る三崎港を通過。
媛256を西へ。

思いのほか灯台は遠く、日はどんどん傾いていく。
そんな夕陽にも近い太陽が岬に立つ風車のシルエットを浮かべている。
風力発電用の風車が優雅に回っている様は、
やはり堂々としていて、灯台にも似たカッコよさがある。

ツーリングマップルの佐田岬のページの岬の先端の部分に、
「さいはて気分満点」と書かれていたが…
確かにこりゃさいはてだわ　笑
そしてさいはて気分を満喫したところで…
ようやく灯台の入り口へ到着。

が、問題はここからだということを告げる一枚の看板を発見。

「←灯台まで1.8km」

…ｲｯﾃﾝﾊﾁ…ｷﾛ（＝∀＝;）！？

いや、まさかね。

と思ったのもつかの間。
灯台から帰ってきたと思われる観光客の顔が…
灯台をみた感動や満足というより、ぐったりとした疲労感。

なるほど。

さすがに覚悟を決め、ジャケットを脱ぐ。
チ○ビがどうのって話は、気にしない。　笑
タオルを片手に、歩く、歩く、ちょっと早足で、UP−DOWNもものともせず、歩く。

そして歩くこと約15分。
灯台の手前は風がとても強く、汗だくで歩いてきた体に心地よい。
どれほどの風かというと…


こんな感じで岩も削るほど。

まさに秘境。
片道だけで、十分足に来てしまったが、やっぱり灯台のある景色はイィ！！
なんかこう、一番になれた気分になれてしまう。


こいつもちょっぴり同じこと考えてたりして　笑

にしても…帰りの1.8kmたいぎぃのぉ。(;´△｀)
でもまぁ仕方ないので、また汗を拭いながらバイクの場所まで１.８km…


「いやいや、楽チン�A♪」 byかえる
っておい！てめぇ、自分で歩け〜(ノ｀△´)ノ 　笑

午後6時30分
三崎港に到着。
なんとこれまたグッドタイミングで、船が…

出たとこ（＝∀＝;）

というわけで、待合室で1時間待ち。
今日は大分の友達の家に泊まらせてもらうことになってるので、
宿の心配は無いんだけど…
ほんとに遅くなってしまって、友達を待たせてしまった。
夕方にはつく予定だったんだけどなぁ（＾＾;）

まぁでも、フェリーが出ない以上仕方ないので、
休憩室で記録を付けながらカエルと遊ぶ。



カエル：「どうだ！？似合ってるか？」
ぶっきー：「かなり似合ってるぞ！！ある意味な　笑」



カエル：「じゃぁ、これは！？」
ぶっきー：「お前…首折れるぞ！？　って首無いじゃん！！　笑」



カエル：「次の地図はこっちなんだろ？」
ぶっきー：「おうよ！海の向こうは九州って言うんだぞ！」



カエル：「船、まだこないの？」
ぶっきー：「もうちょっとかな。おとなしく待ってな。」

そんなやりとりをしているうちにフェリーが到着。
船旅ももう慣れたもので、さっさとバイクを載せて、
必要な荷物だけもって客室へ。

午後7時30分
フェリー出航。
１時間10分の船旅の予定。
ちなみにフェリー代は2等客室が大人910円。
750cc未満の二輪車は1310円の計2220円ﾅﾘ。
二輪は先着順で８台くらいまでだったような気がする…
繁忙期には早めに行かないと何本か待ちになってしまうことがあるらしい。
但し、受付は次発の便の出航30分前から（たぶん）という不可解なシステム。
これだと何時間も前から待合室にいても、
受付開始の時にトイレに言ってたらＮＧってこともありえるっぽい　笑

さてさて、船旅はというと、船がなんだかよく揺れる（＾＾;）
そういえば今日母からのメールで、
丁度この辺りの海に津波注意報が出ているって言ってたような…
まぁどちらにせよ、瀬戸内海の穏やかな海を行くフェリーとは全く別物なんだろうけど。

にしても…ほんとによく揺れるなぁ。
何台も車を載せているフェリーとは思えないほど上下に。
座席になっていない、フラットな客席に雑魚寝するように乗っているので、
お盆の里帰りが、Uターンかといった雰囲気の小さな子供たちが走り回っていたけど…
さすがにこの揺れに耐えられないのか、静かになった　笑

と、先ほど乗船待ちの時に隣りの順番待ちで、そのときにも少し話した、
カブに乗った少年とふたたび目が合い話をした。
彼は熊本経由で五島列島を目指すとのこと。
装備はというと…

銀マット一枚のみ。
泊まる場所はどうするのかと聞いたところ、
道の駅でも、公園でも、屋根があれば寒くないですよとのこと。
マジで荒行だな　笑

しかし、この言葉が自分の旅の九州ステージで役に立ってくるとは、
このときは思いもしてなかったのだけど…

午後8時40分
佐賀関到着
長いはずの船旅も、その半分ほどを睡眠に費やしたので、あっという間だった。
友達に連絡を入れ、すぐさま走り出す。
が、なんとここでトラブル。

ヘッドライトバルブが玉切れ。

よりによってこんな時に…と、いいたいところだけど、
まぁ、よりによった時にこそ起こるのがトラブルというもので。

ヘッドライトとウィンカーの予備球を持っておくことくらいは、
ロングツーリングには必須の準備。
当然自分もウィンカーの予備と、ヘッドライトの予備が…

ない（＝＝;）

予備球自体は家にあって、出発の時に入れたつもりだったのに…
入れ忘れたらしい（×o×）

しかたないので、翌朝にでもホームセンターで買って交換するとして、
今日のところは迷惑覚悟でHiビームで走る。
対向車さん、ごめんなさいm(__)m

午後9時過ぎ
友達と合流に成功。
高校の時、同じ野球部として、またその寮で3年間家族同然の暮らしをした親友だ。

彼の性格上、自分の高校時代と変わらないルーズさに
かなりの苛立ちを覚えただろうけど、
久々の再会に、そんなことも勘弁してくれた。

早速晩酌用のお酒を買いにスーパーへ行く…

と…スーパー！？

いや、確かにスーパーなんだけど、なぜかDIYショップに限りなく近い、
少し変わったスーパーのように思える。
車用品もそこにあるもんだからしめたもの♪
得意の車用格安ヘッドライトバルブをGET♪
友達の下宿先に帰って、駐輪場ですぐにバルブ交換。

そのあと、夜メシにラーメンを食べに行く。
味はそこそこだけど、替え玉自由ってのはかなり嬉しい。
こっちでは替え玉が自由な店はわりかし多いのかな！？

午後11時
ようやく晩飯を済ませ、友達の家に戻る。
当然昔話に花が咲き、高校時代の話を延々と話せるほど、
次から次へと思い出しては話す。
結局就寝は午前3時ごろ。
そいつは野球でさらに上の社会人を目指す為、翌日も朝から練習だったのに。
ほんと、自分の気ままな旅に付き合ってくれて、感謝、感謝。


二つ並んだスリッパ。実はこれ、二人が高校時代に寮で使ってたもの。
こんなところでまさかの4年越しの再会！！　笑