8月12日(日) 土佐 満喫コース
余韻に浸る朝
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午前5時半
起床。
さすがは芝のサイト!!まさに快眠
本当は4時ごろ起きて、岬の方へ日の出を見に行く予定だったのに…

太陽高ッ煤iノ ̄□ ̄)ノ!!

さすがに太平洋沿岸!
何にも邪魔されずに、すごい時間から太陽が上がってきてやがる。
仕方がないから朝日は諦めるとして、
散歩がてら灯台やら岬の遊歩道に行くことにする。

灯台は岬として名高い室戸の灯台だけあってなかなかのスケール!



灯台(照明部分)目線で太平洋が眺められるこのアングルはなかなかいい。
そんなこんなで朝飯前にほっつきあるく。

というか、荷物をまとめて出発しない限り、そもそも朝飯などないのだけど 笑

一通り散歩して再びキャンプ場へ。
美しい緑の芝サイトに、淹れたてのコーヒーを啜りながら、
セレブな余韻に浸る。

が、浸りつづけてる暇もない。

出発の仕度をコーヒー片手にしてたもんだからかなり遅れてしまってて、
気が付いたら太陽はグングン昇っていってるじゃありませんか!!

でも、折角セレブなキャンプ場なのだからと朝からシャワーを浴びに行く。 笑
当然の如く、昨日一緒に飲んだ人々が順に準備を済ませて、出発していく。
「どうぞお気をつけて」
なんて悠長に言ってる自分は…

まだテントたたんでねぇし(; ̄□ ̄)

高知と言えば…これでしょO(≧∇≦)O
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午前8時
ようやく出発の準備が整う。
今日もいい天気、ほんと天気に恵まれてる♪
それと引き換えに暑いの何の

さてさて今日は海岸沿いで桂浜を通過したあと
そっから海を離れて山を目指して「四国カルスト」!!
今日は昨日とはうって変わってロングランになりそうだ♪

予定としては、室戸スカイラインからR55にでて、
そっから一気に高知まで。
桂浜あたりから海沿いを伝ってR56R197の流れで四国カルストを目指す。
宿泊は四万十川のほとりのキャンプ場あたりにしよう。


まずは予定通り、R55で高知を目指す。
出発から小一時間。
午前9時頃にR55沿いの道の駅「田野駅屋」で一旦停まって朝食をとることにする。
すぐそばにあった、「二十三士温泉」というのが猛烈に気になったけど、
今日はなんせロングランの予定。
温泉は仕方なく断念して、朝食をとるだけにする。
ちなみに朝食はしばもち。 笑



この手作りな味わいがまたなんとも言えず美味い。
そんなこんなで朝食を一通り済まし、再出発。

このR55、ツーリングマップルに書いてある通り、
北に行くにつれ交通量は増すものの、流れはとてもスムーズ
昼までにつけばいいかなと思いつつ走っていたんだけど、
思いのほかの快走ぶりで、思ったより大幅に早く桂浜あたりに到着した。


午前11時
昼飯にはまだ少し早い気もする…

いや、きっと気のせいに違いない(ノ´ ▽`)ノ♪♪  笑

ということで、昼飯にすることにする。
とうのも、桂浜を少し過ぎたあたりに、

「脂がのっちゅう鰹のたたき」
とデカデカと看板を掲げる店を見つけてしまったからだ。



高知県といえば、カツオのたたき
これを食べずに高知を出てなるものか!!ヽ(`Д´)ノ(おおげさ 笑)
昼間からこんな贅沢…と思いつつバイクを停め、店に入るが…

ほんとに贅沢だわ 笑

カツオのたたき定食、1500円ナリ。



感想はと言うと…
うん、さすが!
味とか、なんとか言うより、「俺はカツオを食ったぞ!!」と思える豪快さ。
この豪快さがカツオのタタキのホントの美味さなんだろうね!
量もたくさんあって、とっても満足♪
1500円払っても食べる価値アリだと思う。

いやぁ、ホント満足、満足。(´∀`)=3
と、飯を食い終わって、ふと外を眺めると…



!?


Σ(=∀=;)アリャ??


うげっ!荷物(ill ̄□ ̄)

大慌てで店を飛び出て、バッグ類にレインカバーをかぶせる。
ギリギリセーフ…ってことにしておこう。 笑

ま、あとはやむまで待てばイイ話だし。
ってことで、旅の記録を書き綴りながら、雨がやむのを待つ。

そんなこんなで、小一時間ほど書き物に夢中になっていていると、
いつの間にやら雨は止んで、晴れ間が覗いていた。

決死の救出劇
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午後12時 昼休憩を終え再出発
レインカバーをはがして、水滴をはらう。
雨が降っていたとは思えないほどカンカンに照らす太陽の下、
肌に飛び散ってくる水滴がひんやりと心地いい。

その反面、さっきまで降ってた雨がものの数分で再び蒸気になって、
蒸し返すような暑さに荷担する。

なんかこの暑さを表現するうまい言葉を探してみるけど、
思いつく言葉は…とにかく暑い!! 

シートに積んだ荷物の確認をして、
タンクバッグを貼り付ける。

「相棒よ、準備はいいか!?」

……

!?

おらん Σ(;=□=)!?

また相棒が行方不明じゃ(;+□+)
どっかの水溜りに遊びにでもいったんか!?

とりあえず急いで店に戻り、座っていた席の周りを探してみる。
するとそのあまりに不審すぎる光景に、隣の席の客に声をかけられる。

客 A :「なんか探し物か!?

ぶっきー:「えぇ、ちょっと落し物しちゃったみたいで…」

客 A :「どんなものを探してるの?

ぶっきー:「か…かえるです。 (; ̄∀ ̄)」

客 A :「…え?

客 B :「おー、そういや、店員さんがなんか緑のもの持って行きよったよ!

ぶっきー:「ホントですか!?ありがとうございます!!」


ちょっと恥かしかったけど、そうも言ってられん。 どうやら相棒は店の中にいるらしく一安心
すぐさま厨房の方に行き、暖簾を少しあけて一番手前にいた店員さんに尋ねる。

ぶっきー:「あの…かえるの落し物ありませんでしたか!?」

真顔で聞いた後で、明らかにおかしなことを言ってると気づく。 笑
しかし、店員さんはにこやかな笑顔(苦笑いとも言う)奥からカエルを連れて出てきた。

ほんと手のかかる相棒だ。
いなくなった時はホントびっくりしたし!!
って、たぶんそれよりなにより、あのカエルの持ち主が俺だったことに対して、
店員さんはさぞびっくりしたじゃろうね 笑

さて、そんなこんなで気を取り直して、
ここから高14高23高47(横浪黒潮ライン)と海沿いを走る。
太平洋の水平線を見ながらの巡航は心が広くなる気がする。

海は広い。ほんとに広い。
日本ってほんと小さな島なんだなとか思いながら、
道は高47から徐々に内陸へR56
そこからさらに山奥へR197とつないで今日の目的地「四国カルスト」へと向かう。

午後2時半。 道はR197檮原街道)。なんとも心地よいワインディング
時折しんどそうに自転車で上っていく人たちをかわしながら走る。
このクソ暑いなか、自転車となるとそのキツさは半端ないんだろとも思うが、
バイクではなく自転車での自力の旅と言うのにも憧れる。
と、ここで道の駅「ゆすはら」まで後少しと言うところで、気になる景色に遭遇。

山一面の棚田

日本特有の文化とも言えるこの棚田のなかでも、ここは棚田百選にも選ばれている千枚田らしい。

これがまた、すばらしい!!
これぞ「日本」だと思う。
もともと狭くて山ばっかりの日本の土地で、
平野部で耕作できなかった人々が考えた結果、
苦労して、苦労して一つずつ作り上げた田んぼなんだろう。

まさにその名のとおり大小さまざまな形の田んぼが、
山の斜面に張りつけたかのように並んで、
千枚でもあるんじゃないかと思うほどの景色は、
一見のスケールはかなり小さいのに、何かこうせまり来る執念のようなものを感じる。
これこそ人間の力は自然には敵わないからこそ、うまく共生しようとした結果の姿で、
今自分が生きる時代に絶対必要なはずなのに無くなってるものなんじゃないかとも思う。
もう少しこの千枚田のような自然の姿を、見習うことってできんのかなぁ??

さて、そんなことを言っている間に道の駅「ゆすはら」に到着。
ここは藁葺きの屋根の家に、水車が回る、とても昔ながらの風情を取り込んだ道の駅で、
辺りの山の景色とのマッチングがなんとも癒しを誘う。
駐車場の角に自分の大好きな言葉が刻まれた石が置いてあり、
ここへ来て今一度、今回の旅の意味を思い出させてもらう。



「せまい日本 そんなに急いで どこへ行く」 
                  岡本定之助 作


それから、すぐ隣にあった「雲の上温泉」てのが猛烈に気になったが…
若干時間が押しているためここも断念。
急がずゆっくり、温泉入りてぇなぁ(´Д`)
さてと、ここから一気に四国カルストへ……へ?
って、東津野城川林道ってのを走るつもりだったのに…

完全に通過してしまってるじゃないかぃ Σ(=□=;)

なんてツッコミを入れてみるも、そんなことはもう慣れっこです( ̄∀ ̄)b
そろそろ自分の行動パターンも読めてきたぞ♪

自分と向き合う。
これも一人旅の大事な意味だもんね (´ ▽`)ノ 笑

来たぞ念願の四国カルスト!
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約2年半前、バイクを買ったその日に買ったツーリングマップル中国・四国版
その真新しい地図を開いてまず見たページ
自分の住んでる街。
秋吉台。
そして今まさにここにいる、四国カルスト

歴史的な人物のゆかりの地とか物とか、面白い博物館とかよりも、
自然の壮大さ、そしてそれと共存しようとする人間の努力の跡
そういうものが大好きな自分にとって、
カルスト台地っていうのはほんとに行ってみたい場所だった。

だってまさに「地球が人の生きる地を与えてくれた証拠」そのものじゃん??
なるほどこうして陸が出来たのか!!みたいな 笑

ほんとはカルスト学習館とかにも行きたかったんじゃけど…
まぁ時間がね(^^;)ってことで、一気にカルストロード姫鶴平を目指す。

心地よいワインディングをクネクネ上がっていくと…

寒ッ!! 

いやほんとに、天気が若干薄曇りに変わったのもあって、
夏か!?って思うほどひんやりした風が吹く。
標高がぐんぐん上がるのが景色と気温からひしひしと伝わり、
美しい山並みが全部自分の物になったかと思うようなその景色には、
心からすーっと力が抜ける感覚を覚える。


午後4時前 念願の四国カルストを走る。
広大な高原に、白い岩肌がゴツゴツとあり、そして

。 笑

風車が心地よさそうに回る姫鶴平は日曜日と言うこともあって
多くの人たちでシャッターポイントの取り合いと言った感じ。

ここで高原に来て忘れちゃいけないのが…
そう、
ソフトクリーム (≧∀≦)!!

若干肌寒くはあったけど、これは絶対に食べて正解だった!
そんじょそこらのソフトクリームとはワケが違う!
まぁそのクリームの濃いのなんの!! こりゃウマッ( ̄∀ ̄)b
景色に、ソフトクリームに、大満で四国カルストを後にする。

四万十川は大人気
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午後4時すぎ 今日の目的はこれにて完了
あとは一路、キャンプ場を目指す

…んだけど、

四国カルストからR197へ下るR440(だと思う)は、
ほんとに国道か!?と思うほど道幅の狭いクネクネ道
しかも、なにやら新しい道が出来かけてたり未完成だったりなもんで、
結局どこを走っているかいまいち分からず…
ま、無事R197へ出たからいいことにしよう 笑

とはいえ、思いのほか押し気味で旅が進んでいるので、
当初予定していた(今朝決めたとも言う)三堰キャンプ場ではなく、
その少し手前の天満宮前キャンプ場を目指すことに。
どちらも同じ、高19沿いの四万十川のほとりにあるキャンプ場だけど、
天満宮前のほうがおそらく30分ほど手前(上流)にある。

ということで、R197檮原街道から高19へ。
高19は交通量も少なく快走。平坦でもなく、曲がりくねってるでもなく、
丁度いい具合に走り応えがあって、なかなかいい。
思いのほか早く目的の天満宮前キャンプ場にも到着

が、問題発生

明らかにキャンプ客で河原が埋めつくされてる(==;)
まぁそうは言ってもソロのテントを張るスペースくらいはねぇ(´∀`)

ない。(=∀=;)

まぁ、正確には水辺に近い位置に行けばあるんだけど、
あまり水辺に寄るのは怖い!!
朝起きて、テントごと海の上に(流されて)いたらどうするんだ!?

ってことで、やむおえず天満宮前は諦めることに。
再び走りやすい高19を南へ。三堰キャンプ場を目指す。

河原の夕べ
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午後6時前
三堰キャンプ場を目指すべく、高19をひた走る。
実は三堰キャンプ場は高19からみて川の対岸にあって、
橋を渡って対岸に行く必要がある。

んだけど、そんなことを知っているわけもなく

通過

結局いつものことながら、辺りを行ったり来たり
2往復くらいして初めて気づく。

橋だ。 (遅

と、言うわけで、午後6時
無事に三堰キャンプ場に到着。
日暮れももう近いわけで、急いでテントを張る。
ここまで来ると、テント張りも慣れたもん…

なんだけど、今日は少し勝手が違う
そう、ここは四万十川のほとり。
キャンプ場は河原なんですね。
下は形こそ大小さまざまあれど、要は全部石ころ
ペグが落とせないので丁度いい石に紐を結わえたり踏ませたりしながら
なんとかテントを建てる。

テントも張りにくいことこの上ないけど、
それ以上にこりゃ寝心地が悪そうだ。

と、

そこへ近寄ってくる一人の同年代の青年
ごく自然にお互い挨拶をして話し掛ける。

  きっとこれは仲間に違いない。

お互いがそう思ったんだと思う。
話を聞くと、なんとその青年は21歳の慶大生で、
夏休みを利用して自転車で横浜から長崎へ行くんだとか!!
別に自転車部でもなければ、長年自転車に乗ってるわけでもない、
ただふと思いついて、この旅の為に自転車を買って来たらしい。
自分もたいそうな変わり者だが、上には上がいるというかなんと言うか。 笑

晩飯の材料調達はここから南へ10分ほど、
いったんR56まで出ればコンビニなどはある。
けど、今日はせっかく"仲間"がいたんだから、
ぜひなんかご馳走してやろうと張り切ってスーパーを探し、鶏肉を買う。

帰りに道を間違え、危うく戻れなくなりそうになりながらもなんとかキャンプ場に辿り着き、
仲間と河原の石で囲いを作り、火をおこす。
その上で、持ってきた串に鶏肉を刺し、塩コショウを振って焼く。

このダイナミックかつナチュラルテイスト(笑)がたまらなくビールにあう。
そうしてビール片手に、二人の旅の経緯や、目的を語り合う。

昼から若干雲り気味だった天気がついに耐えかねて、
途中から小雨が降り始めたが、その中で寝るまで話をした。
同年代でこんな挑戦的なことをするのが、特別かそうでないかといったら、
特別なほうかもしれない

けれど、そんな特別なこともしてみないと気づけないことも世の中にはたくさんあるんだなって
特別なことをしてみて初めて気づく。

出発から5日
着実にこの旅の経験が自分を変えている実感がわいてきた。


ビールを並べて語る。その相手は名前も知らない同世代の青年。 笑

午後11時 就寝
さすがに岩場に銀マット一枚じゃ寝れたもんじゃない

と、書きたいところだけどそんなことはお構いなしでいとも簡単に熟睡
「どこでも寝れる」の特技もさらに磨きがかかってきたのかも。 笑

5日目のデータ
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走行距離327.2km
宿泊地三堰キャンプ場 (高岡郡窪川町) : 無料
入った温泉ナシ
使ったお金3030円 (給油1回)


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