8月11日(土) セレブな室戸
寝起きは良好!!天気も良好!!
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午前5時
爆睡する友人たちを横目に起床

何故かわからんけど、いつも飲みの次の日は
寝起きが異常に良い。

今回お世話になっているのは中学校の時からの仲間なんだけど、
そのあまりに変わらない寝顔がなんとも微笑ましい


今日の旅ははちょっと中休みといった感じで、短めの距離で予定を立てとるし、
出発は昼頃にすることに。
午前中、バイクの各部の増し締めやらチェーン注油やら、ほんの少しだけ整備をする。
出発からは既に昨日の時点で1000kmを越えていて、
ここからは一回のツーリングでは最長距離を更新しながら走ることになる。

まさに未知の領域v(≧∇≦)v

いつものように、仲間とグダグダと過ごしてたり、ボケッとテレビを見たりしながら、
午後12時前ようやく荷物を積み始める。
それにしても、この連日の猛暑!!
水分補給を間違えればすぐさま自分がオーバーヒートしそう(^^;)

ダートかよっ!!
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午後12時過ぎ
仲間達に別れを告げ、次は地元広島で会うことを約束して出発。

今日の目的地は室戸岬!!
ということで、ルートは徳島市内からR55をひたすら南下!

午後1時前
道の駅「阿南市那賀川」にて水分補給。
いやほんと今日はいい天気だ!
こんな天気のいい日には……( ̄ー ̄)ニヤリ

せっかくなのでなのでってことで、四国の最西端蒲生田岬にちょっと寄り道しちゃおっかなぁ〜C= C= ((( *≧∇)ノ♪
再出発して、しばらく走ったところで、
R55から徳26に入って、そこから徳287へ…
まぁ北から下りて来た場合、こっちのルートが最短ですよね♪

地図上では…(=∀=;)


しかしながらここでまさか展開!!

…いや、まさかでもないか?
というのも、R55から蒲生田岬へと続く徳287
これがまぁなんとも悪路(T∀T)

1車線はおろか、0.8車線くらいじゃねぇか??ってほどの細くデコボコに舗装の剥がれた道路には、
木の枝やら砂やら石ころやらが好き放題に散乱していて、どちらかというとダートに近い
それも進むにつれどんどん道が悪くなるもんだから、
永遠に森から出られなくなるかと心配になるくらいだったよ(^^;)

でも、どうにかこうにか転倒だけはせずに、徳200に出ることに成功。

助かった〜(;´o`) 笑

で、そこから少し走った先に、なにやら目新しいトンネルと、
「今から舗装工事するとこでっせ」的な砂利道があり、あっという間に蒲生田岬に到着

おそらく、自分の持ってる地図にはまだ載ってない新しい道ができて、
岬へ行きやすくなったんだと思う。…多分
なんせ蒲生田岬に行ったのは初めてなもんで(^^;)

灯台へ向かう道の手前、車で近寄れる一番近くまで進入して、
堤防の横にバイクを止め、灯台へと向かう。

石で出来た碑のようなものが風化して字が読めなくなっているのをみると、
なんかこう、秘境に来た感じがして、冒険心を擽る 笑
ライダーが岬や灯台を好んで行く理由が旅を始めて徐々に分かり始めてきた気がする今日この頃 笑。

100段…もないか、80段くらいかな…の階段の上に立つ灯台は、
豪快に晴れ渡った空のなかで、とても美しく立っている




が、まぁなんと暑い
階段を上がると、たちまち汗が吹き出てきてもう大変。
こんなに暑いんじゃ、相棒のカエルもたいそう辛いだろうよ…

階段を地道に登りながら、たった一人の相棒に語りかける

「なぁ相棒よ、さすがにこれは暑すぎじゃのぉ…」

…ぉ!?

って…カエルがおらん Σ( ̄□ ̄;)iiilll!?
タンクバッグの取っ手にしがみ付いていたはずのカエルが!!

無事カエルの意味で連れて来た相棒がいなくなったらこりゃもう旅は続けれん(T□T)
本気で青ざめて「とにかく探そう!」とふり返る。
と、そこには…

階段の下の方の木陰でお休みしているカエル…うおぃ( ̄□ ̄)ノ!

せっかく汗をだらだら垂らしながら上ってきた階段を、カエルのために下る
まったく手のかかる子だ。 笑

で、やっとの思いで登りつめた灯台の上からの景色はというと…スバラスィ
快晴で真っ青な空もいいけど、それに負けない真っ青な海!!



このだだっ広い海を見ると、細い道をクネクネと走りすぎて、
心も体も縮こまった自分がスーッと元に戻る感じがする。
やっぱり海が大好きだ。

さて、景色をしっかり目に焼き付けて、大きく潮風を吸い込んだら、
蒲生田岬に別れを告げ徳200を今度はそのままR55へ向けて走る。
徳200はかなり走りやすくて、帰りはR55までそう時間は掛からなかった

徳島方向から蒲生田岬へ行く際は、R55から冒険して徳287で…なんて変な気は起こさずに、
素直に徳26徳200のルートを使うことをオススメしますよ。
徳287谷底に落ちても、白骨死体になるまで気づかれない可能性がありそうですから (オイ

太平洋はでっかいどー!! !?
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ほんと大寄り道してしまったが、無事にR55に復帰。
ここからは適宜休憩をはさみながら室戸まで海沿いを下って行っちゃいましょう♪

ってことで、まずは道の駅「日和佐」で休憩。
さすがに徳287のワインディング(?)の疲労暑さが合い極まってなかなかつらい。
が、今日の宿は…

あ、今日の宿泊先のキャンプ場とか調べておくの忘れとった(=∀=;)
…ま、いっか♪ 笑

とりあえず行こう!!室戸! 
というわけで再出発

徳147南阿波サンラインを南へと下る。
海沿いのワインディングが楽しめるこのルートは、時折まるで海の上を走っているよう
とても爽快な景色と走りに、ここまでの疲れも癒え、
やっぱりバイクはいぃなぁと、ヘルメットのなかでニンマリ(^^)

蒲生田岬の大道草で若干時間も押し気味だけど、
ここから一気に室戸まで下れば、丁度夕陽がきれいな時間かも♪
南阿波サンラインから再びR55に戻りさらに南下
土佐浜街道爽快シーサイドロード!!という感じの快走路
ここも海がとてもきれい

午後5時
室戸に到着。少し手前に夫婦岩があったので、立ち止まってちょっと近づいてみた。
なかなかのスケールでドンとかまえる夫婦がなんだかステキだななんて思ったり。



で、さすがにここは太平洋!!でけぇんだこの海が!!
丸くなった水平線の先から、妙にリアルな夏の雲が盛り上がっていて、
丁度夕日ごろかな?なんて思っていた太陽はなんのなんの、
まだまだ沈むまでには当分かかりそうなほど高い


で、ここでもう一度考え直す。

今日どこに泊まろう?? 笑

ツーリングマップルによると、すぐそばに「室戸夕陽ケ丘キャンプ場」なるものがある。
けど、つい先ほど話をしたライダーさんは、
そこキャンプ場は少々お値段が張るから道の駅で寝るとのこと。

キャンプ場代…
確かにわざわざテントを持って動いているのに、
キャンプするのにさらにお金を取られたらちょっと悔しい気もする。

どうしたものか、ちょっぴり室戸の海を眺めながら考えた…結果

少々高くてもいいんじゃね(〜∀〜)?
↑海の大きさにつられ、細かいことを考えるのがめんどうになった 笑

せっかくの機会じゃけ、「ちゃんと整備されたキャンプ場」ってのを経験してみるのもいいもんかと 笑
そうと決まったらすぐさまキャンプ場へ。
場所は至って簡単。
室戸の先っちょから、高203を北上していけば5分ほどで看板があり、その脇道に入れば着く。

ちなみに一泊(テント一張)1,000円ナリ。なんと言う贅沢!!(え?

手入れされた綺麗な芝で平らの広場にあるサイトと端っこのちょっと木の多い区域のサイトがある。
別に騒ぐ集団もいなさそうだし、天気も風も問題なさそうなので、広い芝のサイトを選ぶ。



車両乗り入れは一応不可ということになっていて、
サイトのある広場から50メートルほどの坂を登ったところに駐車場がある。
けど、荷物の積み下ろし程度であればサイトのすぐそばまで乗り入れても文句は言われないと思う。
まぁ、爆音系の乗り物に乗っている方は自粛していただきたいといったところかな?

実際に自分とは別で来たバイクの二人組みはサイトのすぐそばまで乗り入れて停めてたけど、
別に文句は言われてなかったみたいだし。

で、さすがにそこはセレブなキャンプ場ですよ!!
水場炊事場シャワーも綺麗に整っている。
なによりステキなのが、お湯の出るシャワーを自由に使えること♪
一回何円とかなしに、シャワー浴びたい放題です。笑


そんなステキなキャンプ場に、早速テントを張って晩御飯の買出しに行く。
買い物は、高203をそのまま北へ出て、再びR55にぶつかるところまで行けばスーパーコンビニもある。
時間的には10分チョイってところかな?

スーパーに入ると、まずは魚売り場へ。
折角こんな広い海のそばに来てるんだから、地元で取れた海のもん食わなくちゃね♪
ってことで、お刺身コーナーへ。
甲浦産と書かれたカツオの刺身が安かったんだけど、
甲浦って地名がこのあたりのことなのかわからず悩む。

で、悩んだ挙句…
地元のおばちゃんと思われる人にきいちゃいました 笑

で、甲浦ってのは高知の地名であることを確認して購入。
あと、野菜売り場の米ナスが美味そうだったので購入。
串に刺して焼いて味噌で食べてやろう♪
あとは忘れずも買って再びキャンプ場へ。

今夜は初の炊飯に挑戦しちゃうぞ♪

キャンプ場の正しい過ごし方
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さてさて、日もボチボチ…というかがっつり暮れまして、
気温もやっと落ち着いてきた午後8時

バイク旅だとクーラーバッグなんてたいそうなものは持ち運べないので、
保冷は基本的にスーパーで「ご自由にお取りください」と置いてある氷を、
袋に一緒に詰めて運ぶのみの保冷。

ということで…
買ってきたビールがぬるくならないうちにとりあえず刺身で一杯 (≧∀≦)ノ 笑



うん!さすが地元のお魚!ウマイ、ウマイ!!
一気に食べ尽くして、一気に飲み尽くして…
さて、今日の晩飯は…
家から持ってきた味噌があったけぇ、さっき買った米ナスに味噌をつけて焼く!!
すると、ナス田楽のできあがり〜♪♪
これを炊きたてのご飯と一緒に…(〃∀〃)♪ 

ってなるはずだったんじゃが…甘かった(; ̄∀ ̄)
まず、買い物行った時に取ってこようと思ってたフリーペーパーを取ってくるのを忘れ。
最初に火をつける紙がないからうまく火がつかず
初心者過ぎて他のもので代用するテクも持ち合わせておらず
結果、ナスはいっこうに焼けず

そうこうしてる間に、ストーブで炊いてたご飯から猛烈に焦げたにおいが…

はい、どうやら全滅の予感です(T∀T;)
米はなんとか上の方はお茶漬けにでもしたら食べれそうなんだけど、
火はうまく熾らず。
ナスは焼けてないままの姿

折角の綺麗な炊事場も、使う人がこれじゃぁねぇ(^皿^;)

それでもなんとかしようと、必死で粘る
粘って、粘って、

焼酎を飲んで、

途方に暮れる。 笑


しかし!!
ちょっとナスを諦めかけて、炊事場にしゃがんだまま焼酎を飲んでいると、
背後からなにやら…というか大声で話す声。


  男:「広島では○○のこと、××って言うらしいで〜!!

  女:「えー!?ほんとですか!?それ名古屋では□□っていうんですよ〜!!


……!?

広島!?

そう、それは紛れもなく、いろんな地域の人が集まると必ず行われる方言談義
なにやら今日偶然居合わせたバイクの兄ちゃん二人(神戸ナンバー)←チェック済み 笑
と、会話の流れ的に名古屋から車できたであろうお姉さん二人が仲良くなって、
一緒に飲んでいる模様。

そこに登場した広島弁の話題。

みずしらずの人の会話なのだけど…
広島人の血が騒ぐ(≧∀≦;;)

で、ほんの少し(0.3秒くらい 笑)悩んだ結果

  ぶっきー:「それほんとですよ〜 (=∀=)b」

会話に飛び入り参加。 笑。

すると、
  男:「え?自分広島からきたん??
     おー!えぇやんえぇやん!一緒に飲もうや!はいこっち来て♪♪


てな感じでどっぷり参加。 笑。

席につくや否や、ビールを出してくれて、ご馳走になる。
話も一気に盛り上がって、あっという間にまるで一緒にキャンプにきたグループのように楽しい一時を過ごす。

今日たまたまこのキャンプ場に居合わせて、たまたま会話が耳に入った。
ただそれだけの小さな接点なのに、広島人と、名古屋人と、兵庫人が仲良く酒を酌み交す。
ほんとにありえないようなありえる話
このすばらしさは、実際に旅に出て、実際にこうして知り合って始めて分かることなんだと思う。

一人旅と言う名の、日本中の"仲間"に会いに行く旅。

自分がほんとに知りたかった世界がここにあるような気さえする。


話は尽きる所を知らないほどに盛り上がっていたが、そこは皆立派なキャンパー
周りのテントの明かりが一つ、また一つと消え始めると、
誰からともなく「そろそろお開に…」という声があがる。

キャンプ場にいる皆が楽しめて初めて「楽しいキャンプ」と言えるのだから、
自分達だけで夜遅くまで大声で騒ぐのはご法度
ささっと片付け、「また明日」「おやすみなさい」と声を掛け合いテントに戻る。
お酒が程よく回り、この上ない気分のままテントに戻ると、
身の回りの片付けも早々に眠りにつく。

芝のサイトはとってもやわらかくて、
銀マットすらいらないんじゃないかと思うほど。
目を閉じると、一気に夢の世界へ引きずりこまれる…

出発から4日目、テント一張り1,000円というセレブな夜は更けてゆく…


4日目のデータ
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走行距離217.1km
宿泊地室戸夕陽が丘キャンプ場 (室戸市室戸岬町) : 1000円/テント一張
入った温泉ナシ
使ったお金1974円


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