8月16日(水) 神の見下ろす丘を越えて
さわやかな朝にさわやかな別れ
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午前5時半 起床。
空は青々とこの上ない快晴
今日も暑くなることを告げるかのように、ひんやりと冷たい風が心地よい。
眠たい目を覚ますために湧き水で顔を洗う。



なんとまぁ、冷たくて気持ちいいこと。
昨晩は木のデッキの上にテントを張って寝たから寝心地もそこそこ良くてテントも汚れず。
こりゃぁ下手なキャンプ場よりはるかにいいぞ! 

今日と言う日にたまたま居合わせた3人の"仲間"たちも、
人が増える前にといそいそと片付けを始める。

仲良く並んだ3つのテントは仲間の証!? 笑

大体同じ時間に準備が終わり、3台のバイクのエンジン音が道の駅に響く。


はたから見れば、あたかも一緒に行動しているかのようだが、皆行き先も目的も違う
ニコやかにお互いの安全を気遣うと、また、颯爽と各々の道へ進む。
再び会うことなど、もはや奇跡的な確率でしかありえないのに、

「またいつか、どこかで」

と、当たり前のように約束を交わして。

ところで、自分の進む道はと言うと、
今日はまず最初に海沿いへ向かい、九州の最東端「鶴見崎」を目指す。

まってろ九州最東端!!


最東端は霧の彼方に
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午前7時
鶴見崎を目指して、海沿いへ向かう。
と、ふいにあたりが煙ったようになり、視界が急激に悪くなる。


いったい何事か!?
正直むちゃくちゃ焦ったわけだが、すぐにその正体は判明した。



この8月もど真ん中のくそ暑い朝に。

くそ暑い?
そういえば、今朝はまだひんやりと冷たいほどの気温だ。
正直この時期にこんな霧に包まれることなど予想もしていなかった。
これは何か予想外の面白いことが起こる前兆なんじゃないか!?
なんて。笑

でも、そんな“予想外”が実は起こっちゃうんですね。
またそれは次の日の話ですが。

午前7時半
鶴見崎を目指し、鼻歌交じりで大604大615と海沿いを行く。
さっきまでの霧とひんやりな空気はどこへやら、
待ってましたと言わんばかりの晴天に、気温もグイグイと上がっていく。
この時間にも十分高く昇った太陽が海に反射してとてもまぶしい。

午前8時 
鶴見崎に到着。
複雑な海岸線を沿うように走る大604大615
海の美しさに気をとられているうちに走りきったような気がする。
まだ早いこともあってか、(いつもなのか)最東端の秘境には人の一人もいない
しかし、やっぱり九州の東の果ての灯台は、悠々と、堂々とじっと海を眺めている。
その人知れず年季の入ったという雰囲気が、
ジブリの「天空の城ラピュタ」を思い出させる。

くれぐれもこの場所で「パズー!!」と叫ばないようにお願いします。 笑

そして九州最東端からの景色。

海と、空の区別がわからないほどに美しく青い世界。
そして…

暑い
とにかく…暑い
まだ9時にもなっていないのに。
今日は過酷なツーリングになりそうだ。。。


青い空、白い灯台。この景色がライダーの心を駆り立てるんですね。


快走路にご用心
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鶴見崎でUターンし、走るはR388日豊リアスライン
ズンズンと山中を走ったかと思えば、再び一気に海沿いへ。
流れも走り心地もよく、一気に南下する。
あまりの平坦なペースに若干睡魔に襲われながらも走る走る

午前9時半  
道の駅「かまえ」に到着。
あまりの睡魔に、朝食がアンパン一個だったので、まだ目が覚めてないのかも?
なんて言いがかりをつけつつ、道の駅の向かいにあったコンビニで
パンとコーヒーを買い再び朝食(笑)にする。
まだ朝が早かったからか、道の駅内は閑散としていたが、
どうやらこの道の駅「かまえ」でも、新鮮な海の幸が食べられるらしい!


朝食を食べ終わると再出発
ここから延岡を経由して内陸へ向かい、
高千穂国見ケ丘あたりを目指すことに。

道の駅「かまえ」をでてしばらくしたところ、
道はさらに南へR388日豊リアスライン
楽しいコーナーの続く峠道を走ったかと思うと、
再び道は快走モードに入り、何にもさえぎられること無く一気に南下。
実に快適な走りだ。
あまりに快適に走れたので、その勢いで延岡もスルーして、
そのままR10R218へと入る。

R218神話街道と名づけられており、ここでもかなりの快走。
九州0円マップにのっていた、「うさぎ橋」というのが見てみたかったんだけど、
あまりの快走路にいつのまにやら通過してしまっていた。笑

午前11時半
道の駅「青雲橋」で停車する。
この道の駅の名前にもなっている「青雲橋」はこの道の駅のすぐそば。
東洋一ともいわれるそのアーチ橋は、
橋の上から見る景色より、橋全体を見渡せる位置からの景色がいい
大自然にあって、そのアーチ橋の存在感はピカイチだ。


さてさて、ここで一旦作戦会議
次のターゲットはこれまた0円マップに載っていた「石垣の村」というところ。
なんでも、その集落の建物が全部石作りの、まさに“秘境”感漂うところなんだとか。
ということで、道の駅「青雲橋」で地図をチェックする。

実は今回持って来た地図は二冊
さっきから話に出ている、ツーリングGOGO!の増刊号の0円マップ九州と、いつも使っているツーリングマップル
実はこの二つが縮尺も違うし、0円マップのほうは省略されている部分があったりで、
なかなか照らし合わせるのが難しいと、ここで先に言い訳をしておこう 笑

太陽もおおかた真上に上がろうかという頃。
異常に正確な腹時計もそろそろ反応を始めてきた。
急いだところで仕方ないし、ここはひとまず道の駅「高千穂」まで走って、
昼飯をとってから石垣の村探しをしよう!
ということで、再び快走路、神話街道を西へ。

どうせ石垣の村へ続く宮6の分岐は、これから向かう道の駅「高千穂」のそば
飯を食って、少しだけ逆走すればいいじゃないか(´ ▽`)♪♪

と…完全に思い込んだのは、暑さで意識が朦朧としていたからだろうか…



快走路 逆に走っても 快走路 (字余り)
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正午すぎ
道の駅「高千穂」に到着。
なんだかよく分からないが、でっかい岩のモニュメントがある 笑

よりも、注目すべきは、そのロケーション
高千穂の中心にあって、神都高千穂大橋高千穂峡が一望できちゃう大自然v(≧∇≦)v

…よりも、さらに注目すべき重大なことが発覚Σ(°Д°;!!

石垣の村へつながる宮6の分岐…
道の駅「高千穂」の少し手前だと思っていたその分岐が、
再度落ち着いてよく地図を見ると…道の駅「青雲橋」のふもとにある!?

いやいや…┐(  ̄∀ ̄)┌□←地図

って… えぇぇっぇええ!?(; ̄Д ̄)!?

痛恨のミス!!
昼飯の時間に気を取られて、しっかり地図を確認してなかった!!
行きたい場所を通り過ぎて、約15kmを快走してしまった。

まぁ、道間違いは得意技ではあるんだけど…笑
この暑さの中、相当頭も参っていると見受けられる。

とはいえこの「石垣の村」というところ。
これは出発前からどうしても行きたかった場所だったので、昼飯を後回しにして引き返すことにする。

いやはや、快走路は逆に走っても快走路ってね(´ ▽`) 笑

しかも、やっとこさ青雲橋まで戻ったところで、
今度はどの道を入れば石垣の村にたどり着くのかさっぱり(=∀=;)

細い道がくねくね、くるくる…
橋の下まで降りた頃には、自分がどの方向から降りてきて、
北(石垣の村の方向)に行くにはどちらに進まないといけないのか一瞬迷うほど。

川と橋と太陽が無ければ完全にアウトだなこりゃ 笑

そんなこんなで、(実は多少迷ったりしながら)ようやく北へと進路が固まる。
河原がえらく散らかった川沿いをただひたすら進む
と、なにやら赤と白の旗を持った道路整備のおじさん。
しろ旗を振ってるから…降参!?…ではなく、そのまま進む。

ってなんじゃこれ、未舗装砂利道ボッコボコΣ(°д°;;)!!??
荷物を積んで高重心なCB号はユッサユサ、グラグラ。。。(T∀T;;)

なんで今時未舗装じゃい(` 曲 ´)!!
って叫びたくなったその時。

川の対岸が大崩落してる。

と、そこでふと思い出す。
今回の旅の準備を進めているころ、季節はずれの台風が日本を直撃し、
九州の内陸地で記録的な豪雨
それに伴い、多くの災害。
家が流れていく映像。避難所生活を送る人々。泥まみれになった自宅を掃除する人。
そんな映像が広島にも届いていたんだった。

そう、おそらくこの地域はその災害を被った地域。
今でこそ未舗装でも通行できるが、きっとそれ以前は通行できない状態だったに違いない。
きっとかなり不自由な状態に追込まれていたのだろう。

自分のような、わりかし町に近い、便利なところで生活していると、
正直少々雨が多かろうが、日照りが続こうが、あまり恐怖することはない。

けれど、日本にはこの地域のように、自然と根強く共存しているがゆえに、
元来あるべき状態を逸脱する異常気象が起こると、
即致命的な事態に陥る地域も多いということを痛感する。


午後12時半過ぎ
そうこうしつつ、ちゃっかり道に迷いつつ、(笑)
石垣の村を発見!!

何といいますか…これはですね…


秘境。 笑

日本って奥が深い。

実際に見せ物として保存された建物は本格的に石造りの建物が2・3棟並んでいるだけだのだが
その前後の家も、どことなしに立派に組まれた石垣の上に建っていたりする。


見事な石垣の上に建つ、普通の民家。いや、普通じゃないか 笑

近くにまったくの素掘りのようなトンネルもあったが、
トンネルの向こうが普通の世界に通じているとは思えないほど怪しげだったので、
怖くて通ることすらできなかった 笑

ちなみにここは「農村景観百選」に選ばれているらしい。
確かに、農村を絵に書いたような場所だ。笑
だがこういう空気はとっても大好きだ。
のこりの99選にも、ぜひ足を運んでみたもんだ。

トンネルの向こうは…いや、中が!!??
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午後1時半過ぎ
やっとの思いで、昼飯にこぎつける。

やってきたのは道の駅「高千穂」の少し手前をR325に分かれて北へ少し走ったところ。
道の駅ならぬ、「トンネルの駅」だ。
ここはもともと鉄道のトンネルだった場所を利用して、酒の貯蔵庫にしてしまった上に、
酒の直販やら物産市やらを盛り込んだ、

まぁ、ようは道の駅と同じような施設だ。 笑

まずは建物の少し裏手にあたる位置にバイクを停め、
大慌てでヘルメットとジャケットを脱ぎ、手袋をはずす。
こうしないと、立ち止まったら最後、汗が噴きでてしまうからだ。
山間とはいえ、はっきり言ってあほかと思うくらい暑い

と、そのすぐそばに小さな滝を発見!!
その名も「天孫降臨の滝
なんとまぁ、ありがたい滝ですこと。 笑

心なしかマイナスイオンで心も癒される。

お店の中はといえば、そこはまさに時の人、東国原知事のキャラクターでいっぱい!!
って、そこでふと気づく。
ここ…宮崎!? 笑

実は九州も大分以南となると、記憶があるうちに来たのは
高校時代に遠征でバスに乗せられて連れて行かれたくらいで、
ほとんど無に等しく、各県の形なんて知ったこっちゃないってもんだ。 笑

大分は意外と小さく、宮崎はかなり広い。
これは新発見だ!!笑

酒の貯蔵庫が隣にあるだけあって、いろんなお酒が試飲用とともに店頭に並ぶ。
ほんとに試飲できないのが残念で仕方ない(>_<)!!
まぁ、それでも気分だけでもと、問題の元トンネルの貯蔵庫とやらに突入してみることに。

トンネルに入るや否や、すーっと温度が下がり、さっきまでの灼熱地獄を考えると、
ほんとに温度管理された庫内のように涼しい。
そして…
半端なく酒くさい!!
自分はわりと好きだから、飲みたい衝動がUPするだけだけど、
アルコールに敏感な人なら、これだけでも酔ってテンションUPするんじゃね!?
とおもうほど、濃厚なにおいが充満している。
そして見渡す限り、樽、樽、樽。笑
どうやら奥のほうに行けば、かめも出てくるらしい!!

が、別にそこまで見る必要もないだろう。というわけで 笑
お待ちかねのお昼ご飯!!

ここは券売制でメニューも見た感じ普通の食堂
あまり面白い食べ物もなさそうなので、とりあえずカツ丼をチョイス。
券売機で券を買って、さてと、席に……

って。

電車かよっ Σ(゜ロ゜)」!?

そう、ここのレストランはメニューは至って普通…なのだが。
テーブルが電車の車内にあるというオモシロなレストラン!

電車好きにはたまらないのか!?
俺には…若干テーブルが小さくて食べにくかったようにも思ったが…笑


さて、若干の…もとい、大幅の遅れはあるものの、
ここから再び少し南下してR218へ軌道修正。
お次は神が見下ろした、あの丘へ行こうではありませんか!!笑

神の見下ろす丘…の先に待つ罠
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午後2時半過ぎ
神様が国を見渡すために立ったと言う伝説の残る「国見ヶ丘」に到着。
確かに各方向を見渡せる美しい景色…
というか、見渡す限り。笑
ここは霧が多い時期になると、雲海がとてもきれいに見えるところらしいのだが、
今は真夏の真昼間。
景色としては…そんなに感動するほどではないかな。笑

というわけで、足早にその場を離れて、そろそろ宿に向かって進路をとることにする。

しかしここへきて思うことは、自分は九州に慣れていないせいか、
どうしても地図と実際の距離感覚が合っていないということ。

明日には宮崎から南をぐるりと回りたいのだが、
実際それがどの位の距離と時間を要するのか、皆目見当がつかなくなっている。
そこで、今日のところは東西に加え南へも、交通の基点に出来そうな
人吉まで行っておいて、今一度今後の計画をゆっくり考え直すことにしよう。

と、いうわけで、たちまちR218からR265へつなぎ、南へ。
相変わらず快走路は続き、時折眠気に襲われながら走る。

R265上、眠気がかなりの勢いで襲い掛かってくると、
それを回避するにはもってこいのタイミングで道端にポツリと郵便局を発見。

そういえば手持ちも無くなりつつあるので、
ここで一旦停車して、お金を下ろすことに。

これで財政難も回避でき、眠気もある程度飛んだので、
ちょっとノリノリで再びバイクを走らせる。

が、しかし。
走り出して数分、あることに気づく。

さっきまでしていたサングラスをかけてない

そういえばさっき、郵便局についたとき…
外してシートバッグに引っ掛けたような…
やべぇ!!
慌てて路肩にバイクを停めようとする。
と…なんとも見事なまでの道路の適当な補修により、
大幅に路肩側と車線側に高低差が…

足を着こうとしたら…スカッ!L(・o・)」??

慌てて足を着きなおすも、酷暑の中長時間走ってきた脚はうまく力が入らず。

おっとっとっと…モサッ

はい、二度目の立ちゴケ

最悪。

通常時に立ちゴケなんて今までは通算でも2回ほどなのに、
ここへきて二日連続
相当疲れもきているらしい。
悲しいやら情けないやら。
誰にも見られてないからイソイソと引き起こすと何食わぬ顔で再び走る。
サングラスなんて知ったことか!!チクショウ!!

立ちゴケで何が壊れたわけでもなく、バイクは軽快に走るも、
テンションは完全にがた落ちで黙々と山間を行く。

途中八村杉という、杉の大木を見に立ち寄った。

なんとまぁその杉の逞しい事!!

と、思ったら。

実は本当の八村杉はそのさらに奥にあったという罠 笑
あたり一面に、平然と大木が並んでいるもんだから、どれが注目するべき杉なのか、
分からなくなってしまうというもんで 笑
いろいろな伝説の残るこの杉の木だが、話し出すと歴史の授業みたいになって、
眠たくなってもいけないので割愛ということで 笑


どれもコレもでけぇが、八村杉が一番!!…ということにしておこう。 笑

八村杉を過ぎると、程なくして国道と名の付いたその道は"酷道"へと姿を変え始める。
ちょうど上椎葉ダムのあるあたりだろうか…

ほんと…かんべん。
道は悪いし、遅い車につかまるし、永遠に山からは出られないかと思うほど。
イライラもピークを迎え、もうほんとどうでもよくなってくる。

続けざまにR388もエグイ。
もう言うまでも無く、疲労感と苛立ちで最悪の状態だ。
やっとの思いで県境をまたぎ、熊本県は湯前という地名が出始めた頃、
ようやく道は通常の広さに戻り、ほんとうに一生森を出られなくなるんじゃないか
という恐怖から救い出された。

ここはどこ?私はだれ?

よく考えればこんな深く長く山中を走ったことなんて今までに無かった気がする。
日本はいろんな意味で、思ってたよりもはるかに広い
そんな気がした。

疲れを癒す簡単な方法
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午後6時半
ようやく人吉市のお隣、錦町にたどり着く。
目標地点は何気に出発前にチェックしておいた太平渓谷キャンプ場
なにやら無料でとても静かな場所にひっそりとあるキャンプ場らしい。

道も大きな所にあるわけでもなく、両手に畑を眺めたり、
猛烈な肥料のかおりを嗅ぎながらキャンプ場を探す。

日も大きく傾いて、薄暗くなり始め、探すのもあきらめようかとしたとき。
キャンプ場の入り口らしき道を発見。
これで今日は休める。
期待を胸に、その道を奥へ。

奥へ。。

舗装路が砂利道へ。

砂利道普通の土へ。

っておぃ!!!!!
キャンプ場ナイッ!!
っていうか、あっても、こんな薄気味悪いところに一人じゃ寝れんわい!!

と、いうわけで…ここまできてキャンプ場を断念
今日も道の駅泊といくしかなさそうだ。

午後7時過ぎ
道の駅といえばこのすぐそば、道の駅「錦」
行ってみるとこれまたなかなか広くて綺麗じゃわい♪

宿泊地決定。 笑

でも、晩飯の支度やなんやかんやをはじめるにはまだ少し明るい。
このまま辺りが暗くなるのをただ待っておくのも退屈だ。
と、ここでものすごいイイことを思いつく!

今日は長旅で疲れたし〜…
うん、温泉♪

実はさっきR219の多良木町のあたりに、温泉の看板が出ていたのを、ばっちりチェックしていたんですね〜笑

そいうわけで、R219をもと来た方向へ数キロ逆走
先ほどの看板の指す先には…
「えびす」という温泉。
これがまぁ、休憩室や、そこでちょっとした飲食が出来る施設を備えたとても綺麗なところだ。
ツーリングマップルには、「九州一の設備を誇るトロン温泉」とまで称されている。
広島で言うと入浴が600円〜700円が相場な温泉施設なのだが…
そこはさすがに温泉の町、お値段なんと300円。 九州最高!!笑

温泉はというと、なんとも滑らかなお湯で、「これでこそ温泉だ!!」
と言いたくなるほど。

しかも営業時間が午後11時までときたもんだ!!
なので、お言葉に甘えて…笑
風呂上りに涼しい休憩室でトコトン休憩!! 笑
もはや、自分の家かというほどのくつろぎ具合に自分でもあきれるほどだ。

午後10時
本当は閉店まで居座るつもりだったのだが、さすがにお客も少なくなって、
自分の存在が目立ち始めてきた…
あたりもどっぷりと暗くなったので、仕方なく道の駅へと移動することにする。

この時間になっても開いているスーパーがあったので、お酒を買いに寄る。
と、案の定。この時間にきて半額になった惣菜が、待ってくれているではないか! 笑
ちゃっかりエビフライをおつまみにゲットし、今日の宿へと戻る。

二日連続にはなるけど、スパゲッティーをゆで、
混ぜるだけの簡単スパゲッティーを作り、ほうばる。
何度食っても、うまいものはうまい。
キャンプマジックに完全にかかってしまっているのは言うまでも無いかな。

そういえばそろそろ体も痩せ始めているような気もする…
とはいえ、もともと無駄の多い体型の自分には、それくらいがちょうどいいかもね 笑


深夜0時
そうこうしている間に眠気が押し寄せてくる。
今日は珍しく一人の夜だ。
テントをたてるのもたいがいめんどくさいので、
今日はベンチに銀マットをひいて、シュラフで寝ることにする。
といっても、あまりの暑さにシュラフはかけ毛布代わりだが 笑 

何も無いベンチに、平気でごろ寝。

ガタイの割に気の小さい、怖がりな末っ子の自分が、
こんな大胆な生活を平気でするなんて、どこの誰が想像しただろう!?
そう考えると、確かにこの旅で自分の殻を少しずつ破り、成長しているじゃないか!!
人に出来ないことは無い。
やれば出来るってもんだね。
少しだけ成長した自分を再確認しつつ、出発から9日、九州に入り2日目の夜を満喫する。

9日目のデータ
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走行距離436.8km
宿泊地道の駅「錦」 (熊本県球磨郡錦町) : 0円
入ったお風呂えびす温泉 (熊本県球磨郡多良木町) : 300円(お賽銭のみ)
ほのぼの湯泉 (由布市) : 300円
使ったお金3433円 


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→10日目 近日公開

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